贅沢なことですが、京都にある瓢亭という料亭で懐石料理をいただきました。
この料亭は、江戸時代、南禅寺境内の茶店として始まったと言われています。その当時のたたずまいを残すお店の外観です。
入口を通ると庭が広がり、今日食事をいただく茶室まで案内されました。
藁ぶき屋根の茶室(くずや)です。
This is the entrance of the tea-ceremony house.
中に入るとまず2畳の部屋。
そして、お茶がふるまわれる四畳半の部屋があります。創業以来450年たっている木造建築だそうで、天井は低く、部屋の中は暗く、隙間風がすごい。ここで、お料理をいただきました。
料理が運ばれてきました。先ず、先付け。
蟹の外子と内子、蟹みそ(手前の器)、蟹の蒸し物(後ろの器)
向付け。
(分厚く切った)鯛の昆布締め。醤油は2種類で、土佐醤油(向かって左)とトマト醤油(右)。
汁物。
白みそのお味噌汁、大根とあずき、ゆずからしがあしらわれています。
八寸。
手前左から、小さな大根、たらことユリ根を蒸したもの、大根のからすみ挟み(からすみも大根も人肌に暖めてあります)、かぶら寿司、瓢亭玉子。瓢亭玉子は、黄身がトロリとした煮抜き卵で、お店の創業当時(江戸時代)から供されていたものだそうです。
炊合わせ。
米粉の衣のエビイモ。かりかりと香ばしい衣です。
焼き物。
まながつお(15分かけて焼くそうです)と赤かぶ。
しんじょうの吸い物とご飯、香の物。
水菓子
洋ナシのゼリー、みかん、いちご、和風のシュークリーム
途中でお茶の種類が変わります。それに合わせて、湯呑も変わります。
和菓子
お茶会の時に使われるお菓子。
お抹茶は、それぞれ違う柄の茶碗が使用されます。
味もさることながら、蓋を開けた時にさっと広がる香りとか、口に入れた時のお料理の温度とか、食べる人に対する心遣いが実に素晴らしい。お箸が少し湿らせてあったのにも驚きました。
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