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大山崎山荘

京都、大山崎町に、アサヒビール大山崎山荘美術館があります。加賀清太郎(関西の実業家で、ニッカウヰスキー設立の出資者でもあった)が、週末を過ごす別荘として、大正から昭和にかけて建設したチューダーゴシック様式の英国風山荘が、この美術館の本館です。加賀氏が亡くなった後、別荘はアサヒビール株式会社に受け継がれ、美術館として平成8年(1996年)に開館したそうです。美術館は、本館の他に、安藤忠雄設計による「地中の宝石箱(地中館)」と「夢の箱(山手館)」の2つの展示施設があります。また、敷地内には、有形文化財に登録された建物もいくつか点在し、四季折々の景色が楽しめる庭園や、モネの「睡蓮」を彷彿とさせる池もあります。

今回は、この美術館で「ウィリアムモリス展」が開かれているということで、見に行ってきました。JR山崎駅、または阪急大山崎駅から美術館行きのバスが出ています。歩いても駅から10分少々で着きますが、山道は急なので、行きはバス利用(無料)をお勧めします。

バスを降りると、「琅玕洞(ろうかんどう)」という小さなトンネルがあります。ここからが山荘の敷地になります。

トンネルをくぐると道が美術館の入口へと延びていました。この道は、庭の縁に沿って作られています。

この階段を上ると、庭園があります。

とても個人の別荘の中とは思えない景色が続きます。

別荘当時は車庫だった建物で、今はレストハウスとなっています。

先に見えるのが流水門。車のタイヤについた泥をおとすため、水が流れていたそうです。

やっと本館が見えてきました。右に見える大きな木は「アラカシ」の木です。

この本館は、加賀氏自身が設計したもので、イギリスの炭鉱夫の家に着想を得たそうです。

 

館内は撮影禁止なので、内部の写真は、アサヒビール大山崎山荘美術館のガイドブックからお借りしました。

 

 

普通の美術館と違って、個人の別荘の部屋をそのまま展示室として使用しているので、展示の仕方が独特でした。ソファも置いてあり、アットホームな感じがしました。ゆったりできますよ。

2階にある喫茶室。

テラス席から見える風景。

木津川、宇治川、桂川の3つの川が合流しているのですが、この時期は木が生い茂っていてよく見えませんでした。

昔は温室に、今は山手館(展示室)に通じる通路です。

本館の裏手にある白雲楼。敷地全体が見渡せ、加賀氏はここから山荘建設の指揮をとったそうです。

外に出てみました。

庭に下りる階段の横にあった2階建ての建物。2階に茶室があります。

庭から見た本館。テラス席が見えます。

モネの池。

地中館ではモネの睡蓮を常時見ることができます。展示物だけでなく、建物の内部や外観、自然豊かな庭園も見応えがあり、他の美術館とはちょっと趣の異なる美術館です。

まあとにかく広い(5500坪、約18,000平方メートル)、個人の所有物だなんて信じられない別荘でした。

 

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